真剣に考慮する

自力でリカバリーできないような場所にずどんと落ち込んで始めて気づく恐ろしさと痛み、孤立感(誰も本気では身銭を切って救いに来ない感覚)があ り、

自分がなってみなければ分からない死に引き付けられる精神的に危険な領域というのは、『あの時には本気で自殺を考えた』という昔語りとしてしかなかな か身近に接することができないものでもある。
そういった限界状況に陥らないために自分なりに学歴なり職能なり仕事の経歴なり貯蓄・投資なり人間関係なりの『多重防御ライン』を何とか引こうと しているのが現代人の営みの一面ではある。過半の人はその多重防御ラインのタメ(余力)によって、『死を真剣に考慮するほどの苦痛・貧苦・惨め・自己否 定』から自分と家族くらいは頑張って守ることができるので、『自殺・破滅・孤立のリアリティ』は半ば無意識的に自分とは関係のない事柄として排除されやす くなる。
このことが、自分は頑張ればできた(自分にもできたことは誰にでもできるはずだ)という自信につながるが、その反作用として社会経済的に脱落したり自殺したりする者は『努力・根性・能力が足りない弱者である』という切り捨ての心理にもつながる。

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