東京佐川急便

特捜部の歴史は「政治 とカネ」をめぐる捜査の繰り返しだ。

1989年の新潟県知事選に絡み、東京佐川急便の元社長から1億円のヤミ献金を受けたとして、金子清・元同県知事は政 治資金規正法違反(収支報告書の虚偽記載)の罪で在宅起訴された。罪を否認したが、禁錮1年執行猶予3年の有罪判決を受けた。

一方、東京佐川急便から5億円のヤミ献金を受けた金丸信・元自民党副総裁は政治資金規正法(量的制限)違反で略式起訴され、20万円の罰金刑に。この処分には特捜部に世論の批判が集中した。

2010年には、小沢一郎・元民主党代表の資金管理団体をめぐり、特捜部は政治資金規正法違反(収支報告書の虚偽記載)の罪で秘書らを起訴した。しかし、小沢氏は嫌疑不十分で不起訴に。後に検察審査会によって強制起訴されたが、無罪が確定した。

「秘書との共謀を立証しなければならなかった小沢氏の例と比べ、本人が資金をやりとりしていた猪瀬氏については捜査のハードルが低かった。だが、政治資金規正法などはそもそもザル法。立件は容易でない」。検察幹部は振り返る。

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